こんにちは、松波慶次です!
今回は、その名も『妖怪馬鹿』をご紹介します。
誰が著者か、何となく想像がつきますよね……(笑)
以下ネタバレ注意です!
タイトル:完全復刻 妖怪馬鹿
著者:京極夏彦
あらすじ
京極夏彦と妖怪に詳しい多田、村上、某出版社の編集者青木が、「妖怪について語る」ために京都のお宿へ向かう。
妖怪について、妖怪と宇宙人について、ときには馬鹿な話をして……いや、ときにはではなくたくさん馬鹿な話をしている4人の会話がおさめられている1冊。
京極夏彦の達者な挿絵付き!
感想
まず言っておくと、これは小説というより、4人の会話が文字起こしされたものを読むという、「読み物」という感じです。
小説ではありませんが、話す内容も、ふざけた会話も、すべてが面白い!
京極夏彦先生のおちゃめな性格や、前職のこと。性格などがにじみ出ていますので、その人柄がよく分かります。
他、妖怪研究家の多田さんと村上さんの妖怪愛も炸裂! 妖怪馬鹿3人の仲の良さも十分分かります。
編集者青木さんも、ボケながら話を進行(彼が今回の企画者。しかし、進行していたのか?(笑))して、会話も録音していたので、このような4人の仲の良さや性格、妖怪馬鹿になるまでの行程が伝わる本が出来上がりました。
もちろん、妖怪についても詳しくなれます。実は、猫娘は水木しげる氏(今回の本の中で、水木しげる氏は欠かせない存在です)の作本の中では、アイドル歌手になっていたということで、最近放送されていたゲゲゲの鬼太郎のスラッとした美人猫娘が忠実に再現された猫娘だったのだと驚きました。
昔の三頭身キャラの猫娘が正しいと思っていたので、目から鱗、面白い豆知識を得た気分です。
他にも妖怪は盛り沢山。宇宙人や幽霊についても語っています。
「犬夜叉」や「うしおととら」など、知っている漫画の話も出て、親近感も湧きました。
それと、京極先生の挿絵……上手すぎでしょ!小説も素晴らしければ、漫画を描く才能もあるという!
やっぱすごいわ……京極先生。
京極先生のことをもっと知りたい! 京極先生のお友達との会話を見たい! 妖怪馬鹿になりたい! という方は、ぜひ読んでみてください。
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