こんにちは、松波慶次です。
こちらは、2019年8月27日の読書記録です。
芦沢央さんの「罪の余白」を読みました。
以下ネタバレ注意です!
タイトル:罪の余白
著者:芦沢央
あらすじ
安藤聡の娘が「自殺」した。
妻が早くに死に、男手一つで大切に育ててきた安藤は、娘に「自殺」をさせてしまったことに後悔が募る。
しかし、娘が残した日記を読み、娘の「自殺」がただの自殺ではなかったことを知る。
娘を失った男の悲愴と暴走、娘の美しい友達の悪意と脅威。
お互いの思いがぶつかり合ったとき、安藤は真実を知るーー。
感想
人間は、1人でいることを恐れる人が多いです。
誰かといないと、寂しい奴だと思われる。1人でいると、ぼっちだと思われる。
そんな強迫観念が働き、無理やり誰かといようとする。大勢の人間が1つの箱の中で生活する学校なら、余計に「1人でいること」を恐れます。
ただの寄せ集め、ただの自己防衛で一緒にいるのは、友達なのでしょうか?
否、それはただの友達ごっこです。
この物語は、友達ごっこがもたらした悲劇。
もし、いま。誰かと友達でいるはずなのに、誰かと一緒に行動しているはずなのに、
楽しくない
辛い
苦しい
と思うのであれば、辛い時間を過ごして自分の心を削るより、1人を選びましょう。
そして、新しい、本当の友達を見つければいい。
無理をしない。1人を恐れない。
友達ごっこなんて、やめましょう。
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