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【東京ディストピア日記】コロナ禍で生活、日本、世界が変わりゆく

こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは、『東京ディストピア日記』です。

著者である桜庭一樹さんの、コロナ禍の生活を綴った日記になります。

以下ネタバレ注意です!

タイトル:東京ディストピア日記
著者:桜庭一樹

目次

あらすじ

2020年、新型コロナウィルスが世界に混乱と恐怖を巻き起こした。

ロックダウン、緊急事態宣言、マスク着用、デモ、暴動、買い占め……コロナで変化していく日常、日本、世界の様子を、著者・桜庭一樹さんが仔細に綴った2020年1月から2021年1月までの日記。

感想

いまから約1年4カ月前、新型コロナウィルスのことがニュースでやり始めた。去年のいまごろはちょうど緊急事態宣言の真っただ中で、閉店しているお店やマスク姿の人々を見て、初めての経験に戸惑いと「大変なことになった」という思いを抱いていた。

こういうことを思い出せたのは、この『東京ディストピア日記』を読んだからです。桜庭一樹さんの日記ということで、「〇月〇日世界で何が起きた」、「日本ではこういうことが起きた」と綴られているのを読み、記憶の蓋が開けられたことによって、すでに「コロナ慣れ」「日常」と化している現在から「当時の思い」を引っ張り出すことができました。

いつ緊急事態宣言が発令されて、そのときの感染者は〇人で、町ではトイレットペーパーや食べ物の買い占めが起きて、マスクが品薄状態で……など、「そんなこともあったなぁ」とついのん気に思ってしまいました。

コロナが騒がれ出したころの感染者数が2ケタだったことを思い出し、いまとは比べものにならない数字に「当時は感染者数が4ケタになるなんて、誰も思わなかったろうな」と、またのん気に……。

のん気じゃダメなんですよね。だっていまも、コロナ禍の世界で生きているんですから。日記の中に綴られていることは、終わった話じゃない。現在進行形で、いまも医療従事者や、患者さんは大変な思いをしている。

テレビで「本日の新規感染者数」が報道されると、どこか「別の世界の出来事」のような感覚がしますが、いま、まさに、この日本で起きていること。

こういうときだからこそ、助け合っていかなければならない。マスク着用、外出自粛などで落ち着かない気持ちも分かるけど、「周りの人のために」、思いやりの気持ちを忘れてはならない。

桜庭一樹さんの言葉(日記)で、改めて自分の言動考え方見直すいい機会を得られました。

コロナ禍の世界や日本、生活の変化を追いたいという方や、自身の気持ちを見直したい、落ち着かせたい、という方に、おすすめの1冊です。