こんにちは、松波慶次です。
『テミスの不確かな法廷』の二作目、『テミスの不確かな法廷ー再審の証人ー』を読みました。
今回も、安堂裁判官が大活躍です。
以下ネタバレ注意です!

タイトル:テミスの不確かな法廷ー再審の証人ー
著者:直島翔
あらすじ
発達障害で、気になったことにまっしぐらになったり、相手の感情が読みづらかったりという特性を持つ安堂清春裁判官。
「自分には心がないのではないか」。悩みながらも、「地球人」とのコミュニケーションを自分なりに模索し、周りの温かいサポートもありながら、裁判官として、ひとりの人間として、日々の仕事と生活を送っていく。
今回も、真相解明のために、安堂は裁判所から外に出るーー。
感想
前作に引き続き、今作も楽しく読ませていただきました。リーガルミステリーとしても面白いですが、安堂清春裁判官のコミカルな言動もまた、面白いです。
苦手な蚊の羽音が聞こえたら「うわぁー」と叫んでしまったり、ナポリタンを小野崎弁護士と三分の二、三分の一ずつわけるときに、小野崎弁護士が「はんぶんこ」というのを即座に訂正していたりなど、彼特有の言動が魅力的でした。
そして、私が気になっていた二人の恋の行方。進展はなかったです。安堂は相変わらず小野崎弁護士に恋愛感情という意味での好意を寄せていましたが、特別な行動をとるわけでもなく(彼本人は、好意を表そうと行動する気はあったのですが、見事に失念していました)、二人で事件の真相解明に奔走していても、お互いを名前で呼び合ったりとか、恋人関係っぽい距離感でもなく、そこが少し残念でした。個人的に、恋人になっていることを期待していたので。
恋愛面では進展はなかったですが、安堂の活躍はしっかりありました。気になったことを確かめに裁判所の外に出て、真相の扉を開いていく。
「絶対に○○してやる」とかものすごく決意するわけではなく、ただ単に「気になったから」調べる。その結果、裁判所で開かれている「表」の「裏」がわかる。
リーガルミステリーを楽しみたい方、個性的な裁判官の活躍を見たい方は、ぜひ前作『テミスの不確かな法廷』から読んでみてください。
