こんにちは、松波慶次です。
2019年12月21日の読書記録です。
今回は、「出版禁止」という本を読みました。
以下ネタバレ注意です!
タイトル:出版禁止
著者:長江俊和
あらすじ
ルポライターの若橋は、7年前に起きた「心中事件」の生き残りである新藤に取材を申し込んだ。
新藤は心中相手、有名ドキュメンタリー作家である熊切と不倫関係にあり、当時世間を賑わせたが7年間真相については口を開いていない。
2人は愛し合った末に心中という道を選んだのか、はたまた熊切を殺すための「偽装」心中だったのか。
新藤が真相を語る。そして、若橋の運命が変わった。
感想
呪いだ、なんだ、のホラー小説かと思っていたので、冒頭からミステリー臭プンプンで「あ、こういう話なんだ」とちょっと残念に思いました(笑)
しかし、読み進めていくと「ん?」「どういうことだ?」とまんまとミステリーの世界に誘われ、あっという間に読了。
主人公?である若橋と同様、私も新たな真実に翻弄され続けました。
で、途中から「新藤が悪女ってオチなんだろな~」なんて思い始め、その思いも覆されたときに「まさか」と驚愕。
それでいて、真相ははっきりしないまま終わったので、読後感は「もやもや」でした。
「もやもや」しても、「なんだかな~」というやりきれない感じではなく、「真相は闇の中」で完結した、ある意味すっきりしたような感じです。
あと、「これはフィクションなのか、ノンフィクションなのか」も分からないからゾクゾクします。
著者である長江さん本人も作中に登場しているので、ノンフィクション感があるのですが・・・ノンフィクションだったらその内容は凄惨すぎるww
そういう「謎」めいたところも、読んでいて楽しかったです。
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