こんにちは、松波慶次です。
あの超有名作のオマージュ、ということで、タイトルからお気づきの方もいるかもしれませんが……
今回ご紹介するのは『そして誰かいなくなった』。
以下、ネタバレ注意です!!
タイトル:そして誰かいなくなった
著者:夏樹静子
目次
あらすじ
主人公は、桶谷遥。ある会社の役員秘書をしている。
遥を含む5人が、豪華クルーザーへの招待を受け、乗船した。
遥の他は、エッセイスト、医者、弁護士、プロゴルファー。あとは2名の船員。
5人を招待した船のオーナーは、あとから合流するというが……
アガサクリスティー作『そして誰もいなくなった』を模した不可解な出来事が多発。
船上では、殺人事件も発生し……
一体誰が犯人なのか? 犯人の目的は何なのか?
感想
もう、タイトルからして面白そうですよね。
あの! アガサクリスティー作『そして誰もいなくなった』のオマージュ作なんて!
読まずにはいられません!!
『そして誰もいなくなった』のあらましをざっと話します↓
数人の男女がある島に招待される。
夕食になっても招待主が現れない。
レコーダーで、招待客の罪が読み上げられる。
一人一人、童謡に沿って殺されていく。
ミステリー小説の代名詞ともいえる、超名作。
今回ご紹介した『そして誰かいなくなった』を読む前に、絶対読んでおいたほうがいい作品です。
そして、「そして誰も~」を読んだら続けて今作を読んでいただきたいと思います!
……こうやって書いていると、どっちが「誰も」でどっちが「誰か」か混乱してきますね笑
今作も、「そして誰も~」のように、一人一人殺害されていきます。
読みながら、誰が犯人だろう? と推測するのですが、不思議なことがありすぎて犯人を絞り切れない!
もう、全員怪しい! 主人公以外の人物を疑ってかかっちゃいました。
誰だよ、犯人! と思って読み進めていくと、あれ?
ラストを読んで、そういうことだったのか!!と合点がいきました。
ですが、そのラストもまた心残りといいますか、お互いにとって最悪な結果になりましたね。
読後感は、すっきりとせず尾を引きますが、もちろん物語としてそれで成功だと思います。素晴らしいお話でした。
「そして誰も~」を読んだことがある人には、ぜひとも「そして誰か~」を読んでいただきたい!! これ、何度でも言いますよ!
余談ですが、「そして誰も~」のドラマを観たことがあります。三夜ほどの連続海外ドラマでしたが、忠実に再現されていて面白かったです。
「そして誰も~」のラストも、衝撃でした。あれは、一生忘れられません……話がズレたので、このへんで失礼します。
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