こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは『屍者の帝国』。
以下ネタバレ注意です!
タイトル:屍者の帝国
著者:伊藤計劃・円城塔
あらすじ
ジョン・ワトソンは、政府の諜報機関の諜報員として、「屍者の王国」を築こうとしたカラマーゾフの調査を行う。
死者が動き、働き、生者とともに「生きて」いる世界を描くSF作品。
感想
率直な感想をまず言うと、読みづらかった(^_^;)
何が? と問われると答えるのが難しいのですが、文体なのかな? きちんと読もうとすると疲れる。だから流し読む感じでページを捲りました。
伊藤計劃氏の作品『虐殺器官』も、面白かったのですが少し読みづらさを感じましたし、私と同著の作品は合わないのかもしれないです……。
まぁ、とはいっても「面白い」とは感じましたし、フランケンシュタイン、渋沢栄一、ダーウィンなど、知っている名前が多く出てきて歴史的観点からも楽しめました。
フランケンシュタインって、博士の名前なんですよね。きっと、多くの方が「怪物」を想像すると思いますが。
私も、たまたまクイズ番組でやっていたのを見て、そうなんか! と驚きました。
あの怪物の名前は「怪物」ですからね。今作では「ザ・ワン」と呼ばれていましたが、それが正式なのか創作なのかは分からないです。
生者を死者化する話は、ゾッとしました。生きながら死ぬ。どういう感覚なのだろうと思考すると、恐ろしくなります。
ちなみに、著者名が2人なのは、伊藤計劃氏が今作を書き途中に病気で亡くなられたため、遺族の許可を得た円城塔氏が書き上げたからです。
登場人物が外国人名多数でも問題ない、SFが好きな方におすすめします。
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