こんにちは、松波慶次です。
今回は、小説投稿サイト「エブリスタ」に2019年3月16日に投稿した作品を掲載しました。
小説というより、詩?
詩にしちゃサイコだけれども(笑)
目次
君のとなり
君のとなりはいつも僕。
ご飯を食べるときも、ベンチに腰かけるときも、ジェットコースターに乗るときだって、いつも僕がとなりに座っていた。
「兄弟みたいね」って、よくお互いの親に言われたもんだ。それだけ僕らは仲良しだった。
でも決定的に違うのは、君は僕のことを「友達」だと思っているけれど、僕は君のことを「所有物」だと思っていること。
だから、僕の所有物を勝手に奪ったあの女が許せなかった。
だから、君の目の前で首を切って殺してやった。
君は泣いていたね。悲しかった?
僕が、君たちの結婚を喜ばなかったことを。
僕が、君の妻となるはずだった女を殺したことを。
僕が、こういう人間だと知ってしまったことを。
君の心を壊せば、君は僕の完璧なる「所有物」になるのかな?
あぁでもーー。
ナイフを手に取った時点で、それは叶わないか。
君が僕を殺そうとするのなら、仕方がない。
僕は君の「所有権」を「放棄」するよーー。
あとがき
これ、確か伊岡舜さんの作品「代償」のドラマをDVDで借りて観たあとくらいに思いついたんですよね。
「代償」、ご存知ですか?
一人の男が、もう一人の男の心を征服し、コントロールするようなサイコサスペンス作です。
あれは衝撃でしたね、ねっとりとした恐さがありました。
そして、男2人が登場し、「所有物」などという言葉を使う今作「君のとなり」が生まれたのです。
ただ、これを書き終わったあとに「暗いなぁ」と思ったので、恋愛編も考えました。
それは明日、投稿しますね。