こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは『千年の愉楽』。
オリュウノオバという名前のインパクトが強かった……
以下ネタバレ注意です!!
タイトル:千年の愉楽
著者:中上健次
あらすじ
オリュウノオバの周りで生きる人々。
中本の血を引く男たちの人生。その男たちと過ごす女たち。
不思議な出来事も起こりつつ、男たちの生死を描く。
感想
な、なかなか難しい作品でした!
若干読みづらさがありましたが、ストーリー自体は男たちの愛憎、日常、死までを含む人生が
描かれており、その中に不思議な出来事もありつつ、「読むこと」はできました。
何を伝えたかったか、どういう話なのかと聞かれますと、難しい……
作品の最後に「世界観」と「『路地』と他界」という章があるのですが、それを読んでやっと「理解できた」気になりました。
高尚なことを伝えたいのだと思いますし、それが分かればこの作品をより深く楽しめると思いますが、もう読むのに疲れてしまって……(^^;
最後の2章を読み、最初から再読はしませんでした(^^;
しかし、いつか改めて、最後の2章から読み直し、最初から再読しようと思います。
こんな「理解できた」気になっている私のしょうもない余談ですが……
読み始めてすぐ、「オリュウノオバ」という名前のインパクトに負けました。
これ、固有名詞です。おばあさんの。
パッと見たときすんなり読めなくて
「お、おりゅう? おば?」と困惑(笑)
一度頭にインプットできれば、あとはすんなり読めましたが、そのインパクトの強さは健在です。
だって、他の登場人物は「半蔵」とか「三好」のように「一般的」な名前なんです。
その中で「オリュウノオバ」という名前は、強いでしょう?
この本を読むときには、最後の章まで読むことをおすすめします。
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