こんにちは。松波慶次です。
こちらは、2019年8月23日の読書記録です。
なぜ急に転生したら、なんて話を出したかといいますと、志賀直哉氏著書「小僧の神様・城の崎にて」を読んだからです。
タイトル:小僧の神様・城の崎にて
著者:志賀直哉
あらすじ
この本は短編18作が収録されている作品で、その中の1つに「転生」の話がありました。
どういう話かといいますと……
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口うるさい旦那と、気の利かない妻がいました。そんな2人ですが仲は良く、転生したら2人とも何になろうかと話していました。
仲が良いから、生まれ変わったらオシドリになろうと約束し、そののち、旦那が先に死んでしまいます。
旦那は妻との約束通り、オシドリとなりました。オシドリとなった旦那は妻が死に、転生するのを待ちます。
そののち、妻も死にますが、妻は忘れっぽい性格でした。
何に転生するのか、分からなくなってしまったのです。
あれだっけ、これだっけ?と悩みに悩んだ結果、妻が転生したものとは……?
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ネタバレになってしまうので、ここまでにします。
妻が転生したもの。転生したあと出会った旦那と妻に、訪れた悲劇。
感想
いやぁ、面白いお話でした。
私も転生するなら、仲の良いオシドリは憧れちゃいますね。もしくはアラブの石油王?
こんな話を友達としたとき、友達は「アラブの石油王の娘がいい」と言っていました。アラブの石油王に甘やかされて育てられたいそうです。お小遣いとか、莫大だろうから、と。
うむ、一理ある。
何はともあれ、志賀直哉氏の小説は初めて読みましたが、日常を切り取ったような、流れるようなお話ですね。
次は長編、「暗夜行路」も読んでみたいものです。
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