こんにちは、松波慶次です。
ファンタジー×ショートストーリー『神様から、みなさまへ』の小説と朗読動画を載せています。
あらすじ
どうも、オレ、神様です。
肩書が「神様」なだけで、何もできません。
ただのぼやきです。
小説『神様から、みなさまへ』
文字数:約650字
どうも。オレ、神様です。
なんか分かんないけど、生まれたときから崇め奉られてます。
別に悪い気はしないです。
でも、困ってることのほうが多いです。
よく、みなさまから頼まれます。
「神様お願いします。志望校に合格させてください」
「あの子と付き合えますように。神様、赤い糸を結んでください」
「神様、主人を助けてください。もっと長生きさせてください」
これ、頼まれごとの一部です。
一日に、何百何千と頼まれます。
別にいいですよ。頼ってもらっても。
ただ、言っておきます。
頼られても、オレ、何もできません。
そんな力ありません。
肩書きが「神様」なだけで、みなさまを視ていることしかできません。
志望校に合格できるかどうかは、どれだけ勉強したかです。
あ、あとは面接頑張ってください。
好きな人には、当たって砕けろの精神で告白してください。
赤い糸は自分で相手の小指に結んでください。
死期は、生まれたときに一人一人決まっています。
覆せません。受け入れてください。
そう、言うことしかできません。
分かりました?
オレ、何の力もないです。
「何だよ、使えねーな」と思ったのなら、頼ってくれなくて大丈夫です。
それで、オレがみなさまに罰を与えることも、不幸にすることもありません。
結局、自分の人生は自分で築き上げていくしかないのです。
オレは、みなさまを視ています。
ただただ視ています。
精一杯、自分の人生を生き抜いてください。
そうしたらいずれ、巡り巡って、オレのような存在になれるかもしれませんね。
朗読動画『神様から、みなさまへ』
動画時間:約3分
あとがき
神社などを参拝するときには、まっさきに「お願い事」を言うのではなく、まずは「日頃の感謝」を伝えることが大切みたいです。
急に「あの人と結婚できますように!」とか「宝くじが当たりますように!」などとお願いしても、神様は面食らってしまうのでしょうね。「はぁ? 急になんだよ、図々しい」みたいな。そう思うかは知りませんが、まずは「感謝」する。それが大事だと聞きました。
「感謝」は、神様に限らず、誰に対しても大切な思いですし、感謝を送る人・送られる人、ともに気持ちがいいものです。
「ありがとう」という言葉。ちょっとしたことでも、日々使って感謝を伝えていきたいですね。

