こんにちは、松波慶次です!
武術の先生からお借りした本。難しかったけど、面白かったです。

タイトル:甦る素領域理論 神の物理学
著者:保江邦夫
内容
人間という存在や「生物」と「無生物」の違い、霊魂、宇宙などを量子力学や形而上学から紐解いていく。
数式、プログラミングコードのほか、解説や松井守男氏の絵などが収まった1冊。
感想
私が学んでいる武術は、気功術をやったり、「筋肉を使わない」で相手を倒したりするような、まぁなんというか、きっと言葉だけだと「何言ってんだこいつ」と思われるような、不思議な技だ。
そのなかで先生がよく「空間と友達になる」と言っている。ほかにも、素粒子の話とかも出てくるのだが、だから先生はこの本を読み、私にも貸してくれたのだろうと思う。
内容は、量子力学や物理学、形而上学などから、人間という存在や霊魂、愛や祈りの強さなどを解説している。
もともと、武術を始めたときから量子力学には興味を持っていたし、物理学などを学ぶことも好きだ。だけど、ところどころ数式やプログラミングコードで説明しているのだが、数式は見たことないやつばかりでもうそこはサーッと読み流した。私には読んでも理解できない。
プログラミングコードは、一応プログラミングを勉強しているからなんとなくはわかったけど、どうもやはり話の次元が違いすぎて、高度すぎて、やはりサーッと読み流してしまった。
数字や記号がたくさん並んでいるところ以外は、興味深く読めた。なにぶん本の内容が難しいから私の解釈が合っているかも不安になるが、この世はすべて素粒子でできていて、人間の身体も「あの世の霊魂が素領域を作ることで」成り立っている。
「肉体に霊魂が宿る」のではなく「霊魂に肉体が宿る」が正しい。そして、肉体が病気などになるときは、霊魂が素領域を上手く保てていない状態。上手く保てていないから、肉体を構成する素粒子とは別の素粒子が出てきたり(ガン)素領域自体が崩れたりする。
身体の不調の原因は霊魂だから、外科的治療をしてもガンの再発などが起こり、完治しない。根本から治すには、霊魂に本来の力を発揮してもらい、素領域を整えてもらわなければならない。
よく、「病は気から」というが、病気になって「あぁもうだめだ」と諦めたりネガティブになったりすると、余計に病状が悪化するケースなどを聞くことがある。霊魂に頑張ってもらうには、「気」で負けず、自分を愛し、ポジティブに日々を過ごすこと。やりたいことをやること。これが大事。すると、霊魂が素領域を整えて、根本から身体の不調を取り除いてくれる。
これもよく聞くことがあるが、病気になっても元気に活動していたら病が治っていたという話。「気」や「愛」によって、霊魂が本来の力を発揮してくれたからなのだろうか。
武術のなかで、「相手を愛せ」「愛の気持ちが強い力を発揮する」のようなことも教わり、実際に「愛」の力は強いと実感している(これも「何言ってんだ」と思われそうだが、「愛」は相手を倒せる)。
あとは、素粒子でできている空間や人間にとって、「過去」や「未来」はない。「空想」でしかなく、あるのは、「今」のみ。瞑想とかで「今ここ」とかよく聞くけど、これも量子力学が関係しているのかなとか考えた。実際、過去を悔やんだり未来を不安がったりしても、何も変わらないしどうにもならない(もちろん、過去を悔やんで教訓にすることや、未来の自分像に向かって努力することは意味があるとは思うが)。大事なのは「今」。大事というか、「今」しか存在していない。
前述のように、数式などは読み流してしまったので「量子力学」や「形而上学」などをちゃんと理解できていないが、数式以外の部分。数式の解説ではなく、数式を踏まえたうえでの素粒子や霊魂などの解説部分は、とても面白かった。私が学んでいる武術の理解も、より深まったし。
量子力学や形而上学など、物理学に興味がある方、「人間」や「生命」などを物理学から理解したい方は、ぜひ読んでみてください。