こんにちは、松波慶次です。
2019年12月14日の読書記録です。
今回は、『十二人の死にたい子どもたち』という本を読みました。
以下ネタバレ注意です!
タイトル:十二人の死にたい子どもたち
著者:冲方丁
あらすじ
ある廃病院に集まった男女十二人の子どもたち。
彼らは、みなそれぞれ異なる理由で安楽死を望んでいた。
果たして安楽死が実行されようとしたとき、全員で十二人のはずが十三人目の人物が現れ、彼らの運命は大きく変わっていく。
感想
この本、ず~っと読みたかったんですよ!やっと読めた!
表紙が私の知る限り2パターンありまして、映画化したときの俳優や女優さんが表紙になっているパターンと、私が読んだ綺麗な女の子が描かれているパターン。
俳優さんや女優さんには申し訳ないですが、私は断然こちらの表紙が好みでして……迷うことなくこちらを手に取りました(笑)
この絵の女の子、艶やかだけど怪しげで、とても目を引くんですよね。率直な感想、かわいい(←)。
あらすじは知ったうえで読んだのですが、いい意味で期待を裏切られました。
てっきり、私は子どもたちが疑心暗鬼に陥り、掴み合い殴り合い疑り合いのバトルロワイヤルのような状態になると思ったのですが、これはいわゆるミステリー話で、謎が解けていく工程がとても面白かったです。
シンジロウの落ち着き具合がとてもいいですね。彼はまさに探偵役。頭脳明晰で物事を冷静に分析できる能力は、素晴らしいの一言です。
他にも、ゴスロリ女子や相手を貶めるのが好きな女子、「おバカ!」としか言いようがない女子など、個性豊かな子どもが盛り沢山。
……あれ? おかしいな。変なキャラクター女子ばっかだぞ。というか、私がイライラしたキャラ女子ばっかだぞ。
そうです。登場する男子はまともなのばっかでした。まともだけど、個性は強いのでキャラが混ざることはなく、それぞれいい味出してましたね。
乱暴者っぽい印象のセイゴがいい兄貴分でしたし、脳筋かと思いきや頭も切れるので、女子にモテそうだと思いました。
というか、個人的に好きなキャラです。
ラストは、前述したようにいい意味で期待を裏切られたので、ほっとするような、すっきりした気持ちで本を閉じることができました。
彼らも、謎が解けて、また、気持ちの整理がついてすっきりしたようで、良かったです。
この話は、ぜひとも映画も観てみたい。どこまで原作に忠実に描かれているか、確認したいという気持ちもありますが(笑)
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