こんにちは、松波慶次です。
ほのぼの×ショートストーリー『一瞬を逃さず』の小説と朗読動画を載せています。
あらすじ
カメラを持ち、雪山へ。
大好きな君と写真を撮る。
シャッターチャンスは、逃さない……。
小説『一瞬を逃さず』
文字数:約400字
「あ、鹿……」
梓がのんびりと口を開いている間に、カメラに収める対象だった鹿は林の奥へと消えていった。
「何やってんだよ」
「伴(ばん)、私は悪くないよ。鹿が速いんだよ」
「梓が遅いの。なんで声出す前か、同時にシャッターきらないんだよ」
「同時に二つのことできない」
梓の淡々とした返答に頭を悩ます。
昔から、こいつのゆっくりペースには苦労してきた。
「あ、うさ……」
「貸せっ!」
子うさぎが一匹、積もった雪の中から顔を覗かせた。
俺は梓のカメラを奪い取ってシャッターをきり、俺たちの存在など気にしていないうさぎをカメラに収めた。
「またシャッターチャンス逃すとこだったぞ」
呆れながら梓にカメラを返す。
カメラを受け取った梓は、俺にレンズを向けてきた。
カシャッ。
「伴の、呆れ顔」
「なぜ、その速さを他の対象物のときには発揮しないんだ」
悪戯っぽく、梓が笑う。
俺も笑みがこぼれる。
こういう変わり者なところも、好きなんだよな。
朗読動画『一瞬を逃さず』
動画時間:約2分
あとがき
私の趣味のひとつに、スノーボードがあります。スキーやNICOもやるから、ウィンタースポーツといったほうがいいかもです。
で、それらのウィンタースポーツはゲレンデでやります。いわゆる雪山です。
私は、雪山で見たいと思っている動物がいます。それは、ライチョウです。ゲレンデになるような雪山にライチョウがいるのかどうかもわからないのですが、雪山で、ライチョウ……見たいのです。かっこいい。
とりあえず、滑りに行くときには目を光らせておこうと思います。

