こんにちは、松波慶次です。
ほのぼのコメディ × ショートストーリー『ふわふわ時間』の小説と朗読動画を載せています。
あらすじ
眠くてソファに寝転んだ私。
夢の中はふわふわとしていて、心地よい。
彼氏が言う。
「そろそろ起きないと」……。
小説『ふわふわ時間』
文字数:約600字
とても眠い。
誰もいないことを確認し、私はソファに横たわる。
柔らかすぎず、それでいて硬すぎない年期の入ったソファは、私の身体を優しく受け入れてくれた。
このまま深く眠れたら、どんなに幸せだろう。
うつ伏せのまま目を閉じ、夢への旅路を開始する。
*
ふわふわとまるで浮遊しているような、心地よい気持ち。
まるで空を飛んでいるかのように、無重力の世界に酔いしれる。
「そろそろ起きないと、美優」
彼氏の宏哉が、優しく声をかけてくれる。
「もう、少し。待って……」
私は甘えるように、駄々をこねた。
「でも、そろそろ起きないと」
なおも、宏哉は呼びかけてくる。
「んー、眠いよぉ」
*
「佐々木くん! 起きたまえ!」
浮遊している世界から、足を掴まれ地上に引っ張られた。
「は、はいっ!」
急速に現実世界に戻される。目の前には、度の厚い眼鏡をかけ、口をへの字に曲げ腰に手を当てている、課長がいた。
「もうお昼休みは終わっているだろう? 早く仕事に戻りなさい!」
不機嫌なブルドックのような顔をした課長は、バウバウと叫ぶ。
慌てて時計を見ると、休み時間を30分もオーバーしていた。
「し、失礼しました!」
皺になった制服を撫でながら、業務室に戻る。
眠気など一気に吹き飛んだ。
だけど、眠たいときって、幸せな気持ちになるよね?
朗読動画『ふわふわ時間』
動画時間:約2分
あとがき
私は結構夢を見ます。夢特有の、ありえない展開だったり、ホラーだったり、面白いストーリーだったりと、バリエーションに富んでいます。
夢によりますが、妙にリアルさを感じるものもあります。手触り、肌触り、匂い、味など……。夢の中でどこかから落ちそうになったら、現実で身体がビクンとなったりとか笑 それで起きちゃうこともありますね。
夢って不思議で、面白い。夢を見ることはすなわち、眠りが浅いことでもあるのですが、常に眠りが深くて夢を全く見なくなるのも、それはそれでつまらない気がしちゃいます。
