こんにちは、松波慶次です。
私は怖い話が好きで、ホラー映画やホラー小説をよく読むのですが、今作は鳥肌がすごかったです。
今回は『火のないところに煙は』をご紹介します。
以下ネタバレ注意です!!

タイトル:火のないところに煙は
著者:芦沢央
あらすじ
私のもとに、「怪談を書く」仕事が舞い込んできた。
怪しげな占い師、呪いを信じる女、おかしな隣人、引き継がれる恐怖、アパートの怪異。
そして、辿り着いた真相とはーー。
感想
私は怖い話が大好物です。
それは小説に限らず、テレビ番組でも、映画でも。
昔はよくテレビでやっていた「心霊番組」が、最近では観られなくなったことにひどく落胆するくらい、怖い話が好きです。
「アンビリバボー」で心霊写真を紹介したり、「本当にあった怖い話」も毎週放送したりしていたのになぁ。非常に残念です……。
ですので、今作のようなホラー小説を読み、怖い思いをしながら「楽しい」という気持ちを充足しています。
ただし、リアル幽霊には絶対遭遇したくない、都合のいい怖がりなので、読んでいる最中は背中に誰かいないか? と気になっていました笑
怖い話を読んでいるときって、背中が気になりませんか?
実は誰か立ってるんじゃないかって、怖くなります。
その恐怖を少しでも緩和させるために、背中をソファや壁に押し付けたり、明るいうちに本を読んだりするようにしていますが笑
今作は、ただの怖い話の短編集ではなく、ストーリーの大きな軸がしっかりと構築された上で
綴られた「真相」のあるホラー小説です。
一つ、また一つと怖い話を読み、うひゃ~と恐怖に煽られまくったそのラストで
もうやめてくれ~~!!
と縮み上がる圧倒的な恐怖が迫ってきます。
すべてを通して、私が一番鳥肌が立ったのが第一章「染み」の中の、判明した言葉。
次いで、ラストの真相でした。
面白かったです。
これから暑くなってきますし、身体の底から涼しくなるために、他のホラー小説も
読みたいと思いました。
どうでもいい余談ですが、私は「芦沢央」さんのことを「芹沢央」と読んでしまいます。
「あしざわ」と「せりざわ」の大きな違いなのですが、つい「芹沢」と読み書きしてしまいます。
……いい加減、「芦沢央」さんのお名前に慣れたいです。
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