【click!】フリーライター始めました

【ユートピア】これぞ人間!女たちのネチネチ心情が描かれる!

こんにちは、松波慶次です!

今回ご紹介するのは、湊かなえさんの『ユートピア』
サスペンス要素もあり、女たちの自分本位な心情もあり……。

以下ネタバレ注意です!

タイトル:ユートピア
著者:湊かなえ

あらすじ

鼻崎町は、自然豊かな田舎町。

昔ながらの風習を持つ町に住む菜々子と、夫の転勤に伴い町にやってきた光稀、自然に魅了され、町に建つ同じ芸術家仲間の健吾の家に住むことにしたすみれ。

商店街の祭り、車椅子の人を応援する福祉活動「クララの翼」、そして、5年前の殺人事件……。

彼女たちの心と町に、不穏な気配が立ち込めるーー。

感想

ただの「3人の女性が住む町の話」ではなく、サスペンス要素のある作品です。

『ユートピア』ってタイトルや「女性たちの生活の話」などと聞くと「日常ほのぼの系かな?」とも思いますが、とんでもない!

流石、湊かなえさん。見事に嫌な気持ちにさせられました。

もうね、読んでいる最中、ずっと気持ち良くなかったです。

簡単に概要を説明すると、以下になります↓

商店街のお祭りで菜々子、光稀、すみれが仲良く?(距離が近く?)なる。

お祭りで火事が起き、昔事故に遭い車椅子生活の菜々子の娘・久美香を光稀の娘・彩也子が助ける。

2人のことをすみれがホームページに載せたことにより、車椅子の方を応援する「クララの翼」の福祉活動が始まる。

実は久美香は歩けるという噂が広がる。

険悪な空気が3人の間に広まったところで、久美香と彩也子が誘拐される。

2人は無事に見つかり久美香も歩けるようになったことで喜びが広がるが、すみれの家(正しくは健吾の家)から、5年前に起きた殺人事件の指名手配犯の白骨死体が見つかる。

いつか町から出ていくことを決意する菜々子と、夫の転勤でベトナムに行く光稀、新天地で頑張ろうと思い町を出るすみれが、最後にランチをするーー完

ずっと気持ち良くなかったというのは、みんなが自分本位な解釈ばかりするから。

それと、勝手にやっていることなのに恩着せがましいから。

例えば、久美香が実は歩けるという噂が広がったとき、問い詰められた菜々子が「心因性のものだから」と説明すると、「そんなの聞いてない!騙された!」状態に……。

福祉活動でお金を扱っていたため「詐欺で逮捕されるかも」という恐怖がすみれや光稀を襲い、「私は悪くない!被害者!」という考えが浮かんでしまう。

他には、光稀が東京のいいお土産を菜々子に渡したときに、「その場ではありがとうって言うけど、のちに美味しかったとは言ってくれない」、「もっと喜んでほしい」と心の中で文句を言います。

光稀に限らず、恩着せがましいと言いますか、自分の言動に対して「相手に何かを求める」場面が多いんですよね。

そのため、読んでいて気持ち良くなかったんです笑

作品自体は、面白かったですよ。サスペンス要素あり、ネチネチした心理描写ありで。

「人間」の心情を細かく描いている作品です。気持ち良くはありませんが、「ネチネチ心理読みたい!」という方はぜひ読んでみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です