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【歴史】小豆長光~摩訶不思議戦国アドベンチャー③~

こんにちは、松波慶次です。

小説投稿サイト「エブリスタ」で短編で連載していたコメディ小説「摩訶不思議戦国アドベンチャー」第3弾をご紹介します。

今回登場するのは上杉謙信です。

※執筆時期は約1、2年前くらい

小豆長光

越後の龍と恐れられるこの男、上杉謙信は愛刀を手に取り、危なげな光を放つ刀身を眺めていた。

愛刀の名は、小豆長光。
商人の袋から落ちた小豆が刀身に当たると、小豆が切れたことから、その名が付けられた。

謙信は刀身を撫でる。
いままで、幾人もの人間を斬ってきた刀。
恐ろしいもののはずなのに、謙信は腑に落ちないとでもいうように、鼻から深い息を吐く。

「小豆って、かわいい名前だよな」

そう、小豆ではかわいすぎるのだ。しかも、もう一つ思うことがある。

「小豆が切れたから小豆長光って、短絡な名付けだ」

切ない独り言を呟きながら、切れ味鋭い刀を鞘に納めた。

あとがき

小豆長光って、かわいい名前ですよね(笑)
軍神、越後の龍と呼ばれた謙信が持っているとギャップ萌えといいますか、なんだかかわいく思えます。

春日山城の下にあるお土産屋さんで、木でできた小豆長光(実物大・鞘付き)を買ったのを思い出すなぁ。
何回か振って、いまは私の大事な歴史コレクションとして部屋にひっそりと飾っています。