こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは『悪いものが、来ませんように』。
Twitterの読書垢さんが読了ツイートをよくしているので、気になっていました。
以下ネタバレ注意です‼
タイトル:悪いものが、来ませんように
著者:芦沢央
あらすじ
柏木奈津子と庵原紗栄は、仲が良かった。
それぞれ、母親、旦那、姉に対する不安定な気持ちを抱いていたけれど、なんとか上手くやっていた。
しかし、紗栄の旦那が殺され、事態は変化していく。
感想
ふむ。
「読み返すサスペンス」ということでしたが、途中で気付いてしまいました、隠されたトリックに。
ところどころ、違和感がありまくりました。
仲が良すぎる奈津子と紗栄。
紗栄の旦那が死ぬときの描写、会話が極端に少なく、首を傾げるほど早送りにされていた。除草剤の容器は、いつ空にしたのか?
その違和感は、私にある思いを抱かせ、それは見事的中。
ネタ晴らしのところで、「やっぱりなぁ」という気持ちになりました。
なんといいますか、色々と疑問を抱きました。
2人もすでに育てているのに、梨里がおもらししたことでひどく苛立つ奈津子。
ファミレスの場面で、自分の子を横に座らせない鞠絵。
ちょっと無理やり「読み返すサスペンス」にした感が否めませんが、作品は楽しく読めました。
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