こんにちは、松波慶次です。
私、エドワード・ゴーリーの作品が大好きなんです。
今回は、『ギャシュリークラムのちびっ子たち』をご紹介します。
以下ネタバレ注意です!

タイトル:ギャシュリークラムのちびっ子たち
著者:エドワード・ゴーリー
訳:柴田元幸
あらすじ
アルファベットの順序で、名前の頭文字が同じアルファベットの子どもたちが、悲惨な思いをする。
ゴーリー独特の絵とテンポのいい一文が、読む者に“静かな恐怖”と“おもしろさ”を与えてくれる一冊。
感想
私はエドワード・ゴーリーの作品が好きです。
なんというか、絵本なのに怖い。意味深。救いがない。まさに「大人のための絵本作家」です。
私が元々「胸糞」「イヤミス」「救いがない」系の話が好きなのもあると思いますが、「エドワード・ゴーリー」と聞くと「おっ! ゴーリーか!」と反応してしまいますし、その作品なら、ぜひ読みたくなります。
本作ですが、絵本ということで、すぐに読み終わります。しかも、アルファベット26文字、26人の子どもたちがたった一文で死ぬ、もしくは悲惨なことになる作品なので、あっという間に読了です。
でも、その一文、そしてゴーリー独特の暗い絵が、なんともいえない気持ちにさせてくれます。子どもたちが、かわいそうとか、同情とか、そういうのじゃない。
その子たちの背景に何があったかわからない。想像するとかしないとかじゃない。とにかく、静かに、暗く、怖い感じ。
それがまた、面白い。暗いけど、なんか怖いけど、楽しめる。
ギャシュリークラムは登場しません。
絵本の表紙には「ギャシュリークラム」っぽい、死神みたいな人がいますが、それは登場しないんです。
ただ単に、子どもたちが辛い思いをしていく。ギャシュリークラムが謎のままなのも、面白い。
絵本の最後に、訳者、柴田氏による「エドワード・ゴーリーについて」という解説もあります。
そちらも読むと、エドワード・ゴーリーのことがさらにわかるので、最後まで読まれることをおすすめします。
