こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは『テミスの不確かな法廷』。
先にドラマを見たのですが、ドラマも小説も楽しめました。
以下ネタバレ注意です!

タイトル:テミスの不確かな法廷
著者:直島翔
あらすじ
安堂清春は、幼い頃より自身の「発達障害」に悩み、コミュニケーションを苦手としていた。
「地球人」の目線や表情から感情を学びながら過ごしてきて、人と関わることが少ないという理由で裁判官という仕事に就き、日々仕事に、同僚や検察、弁護士、被告人などに向き合っている。
裁判官として踏み込みすぎなことでも、気になると動いてしまう。
そうして小野崎乃亜弁護士との仲も自然と深まっていきつつ、目の前の事件の「真実」を明らかにしていくーー。
感想
たまたまドラマを見て、面白いと思って最後まで見終わって、リーガルものの物語が好きな私は「面白かった~」と満足していたのですが、少ししたらいとこがたまたま小説を貸してくれて、今度は小説を読む機会がやってまいりました。
タイムリーな『テミスの不確かな法廷』の再登場。もちろん、嬉々として読みました。ドラマ面白かったから、小説も絶対に面白いだろうと。
はい、面白かったです。そして案の定というか、ドラマとは違う点がいくつかありました。
- ストーリー内容、展開
- 小野崎弁護士のメガネの有無(ドラマなし、小説あり)
- 落合さんの性別(ドラマは女性、小説は男性)
- 津村さんの性別(ドラマは女性、小説は男性)
- 古川検察官のキャラ
思い浮かんだのはこのくらいかな。あとは裁判官室? の席とか。
違いは違いで、それも楽しめました。ドラマと同じ展開かと思ったら「あれ?」となり、知らなかったストーリーにどうなるんだろう? とわくわくしたり。
本作は3編収録されているのですが、2つ目の「恋ってどんなものかしら」の結末が私好みでした。病気のフリをしていた被告人。弁護士も検察も安堂も見抜けず、刑務所には入ったけど刑期が短くて済み、被告人の独り勝ち。うわぁ~。安堂や小野崎弁護士が知ったらどう思ったんだろう、なんて考えたり。後味悪いのいいですね、好き。
本作の本当のラスト。安堂が「好きな人」として小野崎に告白するシーン。ほっこりしました。その前に、安堂は小野崎に「発達障害であること」を告白。小野崎はそれをすんなりと受け止め、しかも、からかうとか、馬鹿にするとかじゃなくて、安堂の特性に自然に触れながらコミュニケーションを取る。
そういうのが、安堂にとって心地よかったんでしょうね。「心地」のなかに「心」があるように、安堂は自分に「心」があることにも気付いた。
温かくて、やはり「ほっこり」するラストでした。『テミスの不確かな法廷』は2作目もあるので、そちらで二人の関係がどうなっているか、楽しみです。仲良くしてるといいな。見守りたい。
いとこからは2作目も借りてるので、また読んでいきます。
ちなみに、安堂清春のイメージは、ドラマで安堂を演じている松山ケンイチさんがずっと浮かんでいました。あとは、門倉裁判官はえんけんさん(遠藤憲一)が、もうわちゃわちゃと元気に私の頭のなかを支配しました。いい上司です、えんけんさん笑
