こんにちは、松波慶次です。
生きるとは? 人生とは?
そんな大切なことを教えてくれる。
今回ご紹介するのは『カラフル』です。
以下、ネタバレ注意です!!
タイトル:カラフル
著者:森絵都
あらすじ
死んだ僕の目の前に、プラプラと名乗る天使が現れた。
プラプラは、輪廻の輪に戻るためには「小林真」の身体に入り、生前の罪を思い出さなければならないと言う。
そして僕は、中学3年生の「小林真」として、再度現世で生活することになった……
感想
ずーーーーっと前から読みたいと思っていた小説。アニメで映画にもなり、ストーリーが面白そうだと昔から思っていた作品です。
それを、やっと読みました笑
読み始めて、冒頭から物語の世界に吸い込まれ、ぐいぐい読み進めてしまいました。
プラプラのキャラがいいですね。子供っぽいところもあれば、ちょっぴり冷徹な顔もあり(本人曰くそれが素らしいですが)、天使とは名ばかりの人間らしさが良かったです。
あまり好きではなかったのが、ひろかのキャラ。一人称が「ひろか(自分の名前)」だったのがムカついてしまいました(^^;
すみませんね、現実でも、一人称が自分の名前の人、苦手なので笑
全体を通してハートフルな感じで、「生きるとは?」を問いかけてくる作品でした。
中でも、私が1番グッと来たシーンは、真が兄・満の部屋を訪れたときのやり取り。 満が実は、真のことを考えてくれていたことが分かり、兄弟愛にほろり。
次にグッと来たのは、プラプラの最後の言葉。
ホームステイだと思えばいい。数十年先にはこっちに戻ってくる。
そうですよね、人生はホームステイ。たまたまいまの家族のもとに生まれ、人生を歩むことになった。
すべてをありのまま受け止めるには、この世の中は生きづらい。
だったら、「いまここにいるだけ」と思えばいい。
どうせ人はいつか死にます。
自分を苦しめて生きるよりも、気持ちを軽くし、ほどほどの力で生きればいいのです。
自分の人生に「苦痛」を感じている方に、おすすめの作品です。
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