こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは、『スカイ・クロラ』です。
『スカイ・クロラ』は、ずいぶん前に映画?の予告を見て、面白そうだなぁと思っていました。
そしてようやく手に取り、読了。
以下ネタバレ注意です!
タイトル:スカイ・クロラ
著者:森博嗣
あらすじ
人を殺す戦闘機のパイロット・カンナミは、大人にならない子供<キルドレ>。
新たに配属された基地で、上司であるクサナギやトキノらと過ごし、戦闘機に乗り人を殺し、ご飯を食べたり煙草を吸ったりする。
戦争はカンナミたちキルドレにとって仕事。そこには理由も何もない。命令されれば、戦闘機に乗るのみーー。
感想
正直言うと、私にはハマりませんでした……。読みづらさはないけど、内容にあまり面白さを感じられず、途中で読むのをやめようかと思ったけど、せっかく読み始めたからとゆっくりと読み進めて、ようやく読了という感じです。
ストーリーは、大人になれない子供<キルドレ>が戦闘機に乗り、仕事として淡々と人を殺す……といった感じなので、設定としては面白いのですが、キルドレのことや、クサナギさんの娘のこと、戦争をする背景や、キルドレとその他の一般人との違い(生活の仕方や境遇など)がほとんど語られないためか、ぐいぐい引き込まれるようなことはありませんでした。
むしろ、アップダウンがなくて単調。比喩も「ピンとこないな……」と思うものが多くて、変わった比喩に出会うたびに「う~む?」と首を傾げました(カンナミの一人称で話は進んでいきます)。
『スカイ・クロラ』は、「面白そうだ」とずいぶん前から思っていたので、期待値が高かったこともあり、「寝る間も惜しんで読む」という状態にならず、残念。
ただ、クサナギさんはかっこいいです。楽しい会話はできないかもしれないけど、クサナギさんと一緒にお酒を飲んでみたい。
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