【クリムゾンの迷宮】ゼロサムゲーム始動!生き残りをかけたサバイバルホラー

こんにちは、松波慶次です。
今回ご紹介するのは、『クリムゾンの迷宮』です。

『黒い家』や『天使の囀り』など、恐ろしい物語を世に出した貴志さんが描く、サバイバルホラーとは?

以下ネタバレ注意です!

タイトル:クリムゾンの迷宮
著者:貴志祐介

あらすじ

藤木は、目覚めると日本ではないどこかの土地にいた。見たこともない地形。アフリカかどこかを思わせる大地で、そばに置かれていたゲーム機を見つける。

それを起動させると「火星の迷宮へようこそ」とメッセージが表示された。どうやら、何かのゲームが開始されたらしい。ゲームの駒は、自分自身。

訳が分からない状態の藤木は、同じくゲームに巻き込まれた藍という女性と出会う。ゲームの指示通り動く2人。やがて出会う、他の参加者たち。

一つの選択ミスが命取りになる、血で血を洗うゼロサムゲームがいま、始まるーー。

感想

『クリムゾンの迷宮』、人気が高い理由が分かりました。ゲーム形式で進むストーリー、意地汚い人間の心、命を懸けた闘い……楽しめる設定です。

しかも、飢餓、暑さ、毒、肉食獣などから身を守るだけでなく、食屍鬼(グール)に変貌した人間からも逃げなければならなくなります。

これは、ストーリーが進むと登場するのですが、このゲームの主催者の差し入れ(グール化するような食べ物)により、人間が、人間の肉を好んで食うようになってしまうのです。

そのため、作中では人間を切ったり焼いたり食べたりのシーンがあります。(グロイの苦手な方は要注意ですね)

私が一番「うわぁ」って思ったのは、グール化した人間が、ただの人間に「お前も食え、吐いたら殺す」みたいなことを言いながら殺した人間の肉を無理やり食わせているシーン。

食わされている人が「吐きたい!」と苦しみまくっているのに、「吐いたら殺される」と恐怖し、無理やり多少噛んで飲み干す……みたいなことを想像して、「苦しいし気持ち悪いなぁ」とつい顔をしかめてしまいました。

いくらグロくても、想像力は働いちゃいますよね(笑)

そうそう、最初に東西南北、どのルートに向かうかを選択するシーンがあるのですが、私は北の「情報」を得られるルートに向かうことを内心、選択しました。

そのため、プラティ君に褒められたことや、他のメンバーより優位に立て、生き残る確率が上がったことは嬉しかったです(読んだ方なら分かるはず! 登場人物たちのように読者であるこちら側も、どのルートに行くか選択しちゃいますよね!)

藍のことは、最初から怪しいと思っていました。なんとなくですけど。ただのヒロインじゃないだろうな~、と。補聴器から電池を抜くことを頑なに拒否したときには、補聴器が実は盗聴器なのでは? など思考を巡らせました。

結果として、スナッフビデオ、否、スナッフピクチャーのためのサバイバルだった。藍の目が義眼で、それがカメラの役割を果たしていた。

やっぱり、藍はただのヒロインじゃなかった!

何はともあれ、恐ろしいサバイバルホラーでした。恐怖を味わえることはもちろんですが、サバイバルやオーストラリア(火星ではなく、オーストラリアのバングル・バングルという場所でゲームは行なわれていた)の豆知識も得られます。

そのような方面でもとても楽しめるので、グロイの大好き! 抵抗ない! という方は、ぜひ読んでみてください(ちなみに、グロイグロイと聞いていたので、グロイの大好きな私の期待値は相当高かったです。読んでみてのグロさ満足度は……少し物足りない(^^;)いや、結構グロいはずなんですけどね! 『シャトゥーン』『粘膜人間』並のグロさを期待していたので、今作は「あ、こういう感じね」(あっさり)と思ってしまいました(笑))

ついでなので、『シャトゥーン』と『粘膜人間』の読書記録もご紹介します。興味がある方はぜひ下記もご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です