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【すべてがFになる】天才VS天才の対決!理系が喜ぶミステリー小説

こんにちは、松波慶次です。

今回ご紹介するのは「すべてがFになる」
昔、ドラマもやっていたので、読書好きじゃなくとも
名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

以下、ネタバレ注意です!!

タイトル:すべてがFになる
著者:森博嗣

目次

あらすじ

大学助教授の犀川創平と女子大生の西之園萌絵は、ゼミの合宿である島を訪れた。
その島には、天才少女と謳われた真賀田四季が属する研究所があり、2人は「真賀田四季に会うため」嘘をつき、研究所に入れてもらった。

しかし、いざ真賀田四季に会おうとすると、どうも様子がおかしい。
2人は、他の研究所職員とともに奇妙な事件へと巻き込まれていく……

感想

「すべてがFになる」。

ドラマがやっていたことや、小説自体も人気が高いことを知っていたので、
ずっと気になっていました。

ですが、初読み作家さんですし、特に「読もう」と強い欲も働かず、
ずっと手を出さずにいたのです。

ある日、親戚から「四季シリーズ」の「春・夏・秋・冬」をもらい、
ちょうど読む本がなかった私は「春」を読み始めます。

なんだよこれ、面白いじゃん!

と、そこで森博嗣の面白さに気付きました。

……さて、森博嗣ファンはもうお気づきでしょう。
私の過ちに。

そうです、「すべてがFになる」を読む前に「四季シリーズ」を読むという、
愚行を犯してしまったのです!!

きっと森博嗣ファンはみんな言うんだろうな~

「『すべてがFになる』を読んでから四季シリーズを読んで!」と。

でも、確かに、「春」を読んだあとに「すべてがFになる」を読むと、

こりゃ最初に「すべてがFになる」を読むべきだったな

と納得(笑)

もちろん、四季シリーズである「春」の内容は「すべてがFになる」と通じているので、
今作を読みながら「あれはこういうことだったのか」と合点がいき、苦笑。

四季シリーズは、また改めて「春」から順に、読んでいこうと思います(笑)

話が飛びましたが、「すべてがFになる」、とても面白いお話でした。

正直、萌絵のキャラはそこまで好きではありませんが、天才VS天才という構図と、
理系の難しい話でミステリーが構築されているのが興味をそそられるといいますか、
とても楽しく読めました。

私は圧倒的な文系人間なので、プログラミングの話とか、10進法や16進法とか言われても

なんのこっちゃ~( ^ω^ )

という状態になります。
理系ホイホイな作品ですね。

それでも、難しい話はそれはそれでとても面白いですし、
知的好奇心がくすぐられ、話にのめり込みました。

森博嗣先生のストーリーの面白さも、のめり込みやすさがあるのだと思います。

登場人物みんなキャラが立っており、ミステリー小説としても
考察の楽しみがある。

立っているキャラの中でも、やはり真賀田四季はピカイチでしたね。
多分、私が「春」を読んでいるという下敷きもあるのかもしれませんが、
あの孤独な天才ぶりはかっこよく、切なく、美しいと思います。

きっと、私なんかが四季と話したら、
四季は呆れかえってしまうでしょう(^^;

対して、犀川も掴みどころがなく、人間嫌いなようで、人間臭い、孤高の天才。
一匹狼らしさを醸し出しているのに、その人の良さから慕われる。

孤独になりきれない天才という印象です。
萌絵が犀川を人間らしくしているとも、言えるかもしれません。

S&M(犀川&萌絵)シリーズはまだ他にも何冊もあるみたいですし、ボチボチ読んでいこうと思います。
(積読が溜まっていて、しかも他にも読みたい本がたくさんあるので、気長に読み進めます(^^;)

新たな天才VS天才を読むのが、楽しみです。